寒苦鳥の窓 その⑰【豊かな心 ―盲亀浮木(もうきふぼく)―】

2021年9月6日 15時39分
今工点描

 今日もアクセスいただきまして、ありがとうございます。
 第22回高校生国際美術展美術の部において、本校の生徒二人が奨励賞を受賞しました。どちらも力作で素晴らしい絵です。有り難いことです。
 今日は、そのうちの一つの絵のタイトル「盲亀浮木」について書かせていただきます。「盲亀浮木」とは、御存知かもしれませんが、大海中に棲む目の見えなくなった老海亀が百年に一度水面に浮きあがってきたときに、大海に漂っている穴の空いた流木に、偶然首を突っ込むという、お釈迦さまがお話になられたたとえ話です。このようなことは、ほとんど不可能で、ありえないことかもしれません。しかしながら、全くないとは言い切れないのではないでしょうか。
 ところで、一時よく、新型コロナウイルス感染症により「失われた日常」ということが言われていましたが、あたりまえであることの有り難さを、実感している毎日です。そう考えますと、私たちの何気ない日常における、人との出会い、目の前の出来事、そしていまここに在ることは、きわめて難しいことかもしれません。そうであるなら、いろいろな出会いには、選り好みしたい気持ちも湧いてきますが、何かしらの意味があって、感謝の念を持って向き合わないといけないのかもしれません。
 どのような絵であったかの説明はいたしませんが、50代で覚えたこの言葉を、10代の今工ファミリーが理解し、それをきちんと表現していることに、「参りました」です。

 ではでは、今週も、明るく楽しく美しく!!

 

「インターンシップ事前指導Ⅰ」【2年生】

2021年9月3日 17時25分
工業各科

9月3日(金)の6限目、2年生を対象に「インターンシップ事前指導Ⅰ」を体育館で行いました。

まず、担当の中林先生からインターンシップの概要や心構え・注意点などを話していただきました。その後、今治労働基準監督署からお借りした資料DVDを見ながら、安全衛生管理上の留意点や生産現場での事故防止などについて学びました。

有意義なインターンシップの実施に向けて、また、就職後の社会人としての在り方について、生徒たちは、しっかりと学んでいました。
ガンバレ、今工ファミリー!!

 

今工点描「後期 自転車点検」

2021年9月2日 13時55分
今工点描

9月1日(火)の放課後、全校の自転車通学生を対象に、後期の自転車点検を行いました。
高校生にとって自転車は、通学や部活動、家での移動などで用いる、なくてはならない「相棒」です。その「相棒」の点検は必須ですね。

全体で集合し、注意事項を聞いたのち、各駐輪場でブレーキ・リフレクター・警報機といった自転車の整備状況の確認や、ヘルメットのあごひもの締まり具合などを確認しました。

9月21日(火)からは、「秋の全国交通安全運動」も始まります。2学期も交通安全に気を付けて、学校生活を送ってください。
ガンバレ、今工ファミリー!!

 

今工点描「各種委員会活動」

2021年9月1日 14時20分
生徒会活動

8月30日(月)の放課後、各種委員会が校内各所で行われました。
1学期の目標達成度やその反省、それを踏まえての2学期の目標設定などについて、各委員会で話し合われました。

「運動会の種目決めについて」(体育委員会)といった旬な議題から、「諸行事の写真の掲載など卒業アルバムの編成について」(アルバム委員会)といった3年生ならではの議題などについて、話し合われていました。
また、今後の今治工業高校をよりよくするためには、「委員会としてどのように生徒に働きかけていけばいいのか」「集合時の整列の在り方・委員としての関わり方はどうあるべきなのか」「生徒会とのタイアップはどうなのか」など、高校生目線での話合いや提案も聞こえてきて、頼もしく感じました。

ガンバレ、今工ファミリー!!

 

「on the artificial lawn(人工芝のグラウンドにて)」【サッカー部】

2021年8月31日 10時30分
部活動

今治工業高校のサッカー部は、校内でも1・2を争う部員数を擁する人気の部活動です。

普段の練習は、校内のグランドをはじめ、桜井海浜ふれあい公園サッカー場や今治市営スポーツパークサッカー場など校外のサッカー場で練習することも多いそうです。
今回、スポーツパークのサッカー場で練習をすると聞いて、さっそく練習を見学に行きました。

このサッカー場は、「ありがとうサービス.夢スタジアム」の一段下に位置し、きれいに整備された人工芝のサッカー場です。こうした場所で高校生が練習できるのは、少しうらやましく思いました。
生徒たちは、試合形式の練習の中で、ポジション取りの在り方やフォーメーションについての指導を受けながら、動きを一つ一つ確認していました。また、練習最後のボールを使ってのシャトルラン(?)は、見ていてもきつそうでした。

照りつける太陽の下、暑い日差しに負けないように、真っ黒になって一生懸命にボールを追う生徒たちを見ていると、思わず「ガンバレッ」と、声が出そうでした。
新人戦や選手権大会県予選など、高校サッカーは、これからハイシーズンに向かいます。こうした彼らの日々の努力が実を結ぶことを願わずにはいられません。
ガンバレ、今工サッカー部!!

 

寒苦鳥の窓 その⑯【自然のありがたさ】

2021年8月30日 17時00分
今工点描

 今日も、アクセスいただきありがとうございます。
 8月27日(金)に始業式を行いました。当日の今工日記にありますように、式辞の中で、「自然のありがたさ」のお話をさせていただきました。今日は、その内容に少し加筆させていただきます。

 部屋の前の廊下に、金魚(ランチュウ)が5匹いるのですが、夏休み中、夏バテかな、動きが少しゆるいな、と感じることがありました。
 2、3日たったころ、何気に、そろそろ水槽の掃除をして、水を換えてやりましょと思い立ち、掃除後、3分の2ほど水槽の水を抜き取り、地下水と入れ替えました。しばらくすると、金魚は、それまでと比べて活発に泳ぎ回りだしました。体をくねらせて泳ぐ者もいます。喜んでいるのかなとも思いましたが、水槽の外側の壁面が濡れたようになってきて、もしかして、水温が下がって調子が悪くなったのかなと、心配になりました。しかし、翌日も活発に動いています。夏バテでは・・・、水槽にはブクブクと泡が出る装置もないので、酸欠!?そういえば、動きは緩やかだったけど、餌もないのに口を激しくパクパクしていたな。
 調べてみますと、水の中の溶存酸素は、大気中の約33分の1だそうです。水槽の中には金魚さんの排泄物がありますし、酸素は吸いっぱなしで、溶存酸素濃度の低下が原因だったのではと思うようになりました。 「金魚さん、しんどい思いをさせてごめんなさい。」
 このことを通して、自然界は本当によくできているし、水も大気も意図的に交換する人もいないのに、絶妙なバランスで成り立っていることの、不思議さ、そして有り難さを、金魚さんからしみじみと教えていただきました。 「金魚さんありがとう。」
 そして、始業式から二日目ですが、通り掛けに見てくれる生徒さんが増えたような気がしています。 「金魚、大っきい!」  話を聞いてくれて、生徒にもありがとう!                          

 ではでは、今週も、明るく楽しく美しく!!

 

2学期、始動!

2021年8月27日 13時55分
学校行事

 

8月27日(金)、長い夏季休暇が終わり、2学期が始まりました。

始業式は、オンラインで実施しました。
校長先生の式辞では、「コロナ禍にあっても、皆で温かい気持ちで頑張っていこう。それが【校門が笑っている学校】だと思う。」というお話や、「利他の心」「自反尽己」「自然のありがたさ」「わくわくエンジン」などについて、それぞれ例を挙げながらお話しいただきました。
生徒たちは、各教室で一様に真剣に耳を傾けていました。

その後、田川先生から、今後の感染予防対策の徹底について、配付プリントを基にお話がありました(このプリントは、ご家庭でも、ご一読願います)。

いよいよ2学期が始まりました。30日(月)と31日(火)には、夏休みの学習の成果を試す「課題テスト」も予定されています。いいスタートを切って、有意義な2学期になるように、がんばっていきましょう。
ガンバレ、今工ファミリー!!

 

 

今工点描「唐子山治平谷11号古墳」の復元

2021年8月26日 16時20分
今工点描

今治工業高校には、いろいろな施設設備があって、校内を歩くたびに新しい発見があります。
加えて、施設設備以外にも興味深いものがあります。本校の正門を入って、すぐ左折すると、記念館が目に入ります。その少し手前に何やら立て看板が…。ふと立ち止まって読んでみました。

ここには、【唐子山治平谷11号古墳】(6世紀(古墳時代 約1400年前)のものとか)の【2号石室の復元】があるというではないですか。
昭和53(1978)年8月に今治市国分字治平谷乙198番地で行われた調査に、当時の今治工業高校「郷土研究クラブ」の先輩方も参加したのが縁で、現在の場所に復元されたのではないかと推察します。今から43年ほど前(!!)になりますね。

「周囲に配置している」はずの【埴輪(はにわ)】が失われているのは残念ですが、【石室】は、きちんと残っています。こうした本校の大先輩方の活動の痕跡を拝見できるのは、うれしい限りですし、歴史を感じますね。
さて、この復元古墳の存在、生徒の皆さんは知っていましたか?

 

 

「デザインパテントコンテスト」への出品作品制作が進行中【繊維デザイン部】

2021年8月25日 12時05分
部活動

現在、繊維デザイン部は、「デザインパテントコンテスト」(主催:文部科学省、特許庁、日本弁理士会、工業所有権情報・研修館)への出品に向けて、鋭意、活動中です。

このコンテストの目的は、「日本の次世代を担う若い高校生、高等専門学校生、大学生、専修学校生及び大学校生の皆さんが、自ら考え出した発明又はデザイン(意匠)について応募いただき、優秀なものについては優秀賞(出願支援対象)として表彰するとともに、実際に特許庁への出願を支援することで、特許権又は意匠権の取得までの手続を実体験していただくもの」とあります(コンテストHPより一部抜粋)。繊維デザイン科には、もってこいのコンテストですね。

知的財産権制度というと、高校生にはなかなかとっつきにくい制度ですが、今回の活動を通じて、理解が深まり、加えて、自分のアイデアで特許権や意匠権が獲得できるといいですね。

このコンテスト、令和2年度には、本校の吉本さん(当時3年)が『簡易マスク一体型タオル』で優秀賞(「新しい生活様式デザイン賞」)を受賞しています(応募数754件中5件が優秀賞)。
現部員たちも、
先輩に続け、先輩を追い越せ、の勢いで頑張っています。
ちなみに、応募作品の内容は、現時点ではもちろん「極秘」です。
ガンバレ、今工ファミリー!!

 

「AI(物体検出)を利用した自転車運転危機察知装置」の製作【電気科】

2021年8月24日 09時30分
工業各科

「ラズベリーパイ」。通称「ラズパイ」、ちょっと聞くと、おいしそうな響きですね。じつは、この「ラズベリーパイ(Raspberry Pi)」とは、学校教育用に開発された小型のコンピュータだそうです。

今回、今治工業高校の電気科は、令和2年度の課題研究として、「ラズパイ」をベースに標記の「AI(物体検出)を利用した自転車運転危機察知装置」を製作しました。完成後は、しまなみ海道や校内など、いろいろな場所でさまざまな実証実験を行いました(聞けば、筐体(ケース)も3Dプリンタで作成したとのこと)。

高校生の主な交通用具は自転車。その自転車を安心安全に利用して、気持ちよく登下校したいという高校生ならではの思いからスタートしたこの企画は、自転車事故を無くそうという真剣な思いと、遊び心をちょっぴり含んだ優れものです。
約一年間の時間をかけた、今工生の創意工夫と挑戦の軌跡をぜひご覧ください。

※なお、この作品は、「みんなのラズパイコンテスト2021」(主催:ラズパイマガジン、日経Linux、日経ソフトウエア)に応募する予定です。