3学期始業式・式辞
2024年1月8日 17時36分新年明けましておめでとうございます。2学期の終業式でお願したとおり。こうして皆さんとともに令和6年・2024年を迎え、3学期が無事始められることに喜びを感じ、皆さんと一緒に感謝の気持ちでスタートを切りたいと思います。
冬休みの間の12月に今工にとって二つの快挙が生まれました、一つは弓道部が全国高校選抜大会に出場し、23日に藤原悠雅(ゆうま)さんが個人戦で優勝し、日本一の栄冠に輝きました。二つ目は教育実習でお世話になった曽我部京太郎さんが、24日、全日本レスリング選手権大会で、グレコローマンスタイル67kg級で優勝し、パリ・オリンピック出場を掛けて4月のアジア予選で再挑戦することを決めました。今工ファミリーから日本一が出ることは、大変嬉しい限りです。今工は何かで将来日本一を目指せる可能性を秘めている学校であることを改めて感じています。皆さんも、将来自分の進む道を究める思いを持って新年をスターしてほしいと思います。
一方で1月1日に石川県で能登半島地震が発生し、地震や津波によって、多くの家屋の倒壊、道路の寸断、火災や土砂崩れなどで多数の死傷者が発生するという大惨事が起きました。震災の恐ろしさと普段からの備えの大切さを改めて感じています。お亡くなりになられた方々に対してご冥福と被災されている方へお見舞い申し上げます。そいて被災地の1日も早い復興を心よりお祈りし、我々も被災地の皆さんに寄り添い、できる事を考え、支援していきたいと思います。
2日には、羽田空港での飛行機同士が衝突炎上するという考えられないことが起こり、海上保安庁の搭乗員が亡くなるという痛ましい事故も発生してしまいました。あらゆる場面で、事故のない安全安心な社会を目指し努力している中での事故は、大変残念です。犠牲になった方々のご冥福をお祈りするとともに、事故原因を究明することで、再発防止に努めて欲しいと思います。工業を学ぶ者としても、事故を防ぐ思いをもう一度強くし、我々の生活の中でも安心安全を考え行動していきましょう。
さて3学期は、学年の仕上げの学期。まとめの学期です。同時に次へのステップにつなげる準備期間でもあります。
3年生は、社会人として立派に羽ばたくための準備期間です。卒業に向けて全力で取組それぞれの進路先での活躍を想定しながら高校3年間の集大成の時期としてください。
2年生は、将来の進路について考え、行動するための準備期間です。これまで実施してきたインターンシップなどの経験などを踏まえ、マッチングフェアなどを通して、3年生に進級し将来進むべき進路選択につなげていきましょう。自分は、何ができるか真剣に見つめる年になるでしょう。
1年生は、充実した高校生活を送るための準備期間だと思います。自分の身近な目標を定めながら自分が得意な分野を見つけ成果を上げてほしいとおもいます。そして2年生に進級し、今工での高校生活まっただ中で成長と活躍を期待しています。
皆さんそれぞれが自分の今の進むべき道を定め、自律心を持って日常の努力を惜しまず、あらゆる機会に準備の大切さを意識して生活してください。
立ち止まってしまうこともあるかもしれません。そんな時は仲間や先生からの助けを借りて少しずつでも前に進みましょう。
皆さんがどうか健康で体調管理に気を配り、学校を休むことなく勉学に励み、部活動や資格取得などが存分にできることを願っています。皆さんにとって大切な活動に参加できなくなるような状況が起こらないように、今工ファミリーのすべての皆さんの協力も得て令和6年も団体戦の思いを持って進んでいきたいと思います。
新年・新学期にあたり、それぞれが、自分自身の将来を見据え、今この時を、態度真面目に、心素直に努力できる人になってほしいと思います。かけがえのないこの時間を無駄にすることなく、皆さんの将来のための成長につなげられる時間としてほしいと思います。そして、3学期あるいはこの1年が素晴らしい年になることを祈念しています。