寒苦鳥の窓 その⑪【我以外皆我師】

2021年7月26日 15時15分
今工点描

 作家吉川英治氏が好んで書かれた言葉に「我以外皆我師(われ以外みなわが師)」と「生涯一書生」があるそうです。
 私事ですが、以前習い事をしておりまして、その師匠からお伺いしたことです。その師匠は、学校の先生時代に同僚と、夏休み中に読書1万ページに取り組んでおられたとのことでした。ふと、その言葉が、夏休みの初日に脳裏に浮かんできましたので、しかしながら寒苦鳥なものですから、5千ページを目標に研さんに励むこととしました。
 その一冊目は、『奇跡の人』(著者:原田マハ)でした。これは、本校の先生が生徒に薦められた本で、3週間ほど前に、この先生がよかったということで本を持てきて薦めていただいたものです。文庫本でも430ページもあるので、躊躇していたのですが、この連休中に読了。とても心に響く内容で、途中、何度か、涙が・・・。
 私は、情けないことに、紹介していただくまで、この本を知りませんでした。生徒たちは、スマホやゲームなどに大切な時間を取られているのではと心配をしていますが、このような本を生徒が読んで、先生にまで薦めてくれることにある意味感動しましたし、何かしら教ええられたような気がします。
 改めて、謙虚に素直に、学び続ける私でありたいと思いました。

 ではでは、今週も、明るく楽しく美しく!!