寒苦鳥の窓 その⑱【ノーレイン・ノーレインボウ 】
2021年9月13日 08時55分 最近、虹を見てないような気がします。夕立という言葉も使うことがなくなりました。
私が小学生の頃は、夏はよく午後から夕立があり、虹を見かけることもありました。夕立のおかげで、草木も生き返っていたように思います。本当に自然の摂理といのはすごいものだと改めて感心しているこの頃です。少し話は横道にそれますが、夏といえばスイカで、井戸水(昔は冷蔵庫も無い時代でした)で冷やしていたのを思い出します。私としては、あの冷え具合がとても気に入っていました。
さて、先週に引き続き美術部の生徒さん(令和3年3月卒)の話です。
彼女は、2年生の時に第31回読書感想画中央コンクールにおいて、文部科学大臣賞を受賞しました。本のタイトルは『マレスケの虹』で、そのコンクールの作品名が『ノーレイン・ノーレインボウ』。マレスケが自分のやるべきことを見つけ一歩を踏み出す様子に、彼女は強く印象を受け、人間は等しく自由であるべきだという思いに共感し、文化の違いや固定観念に縛られない様子を自分の裸足で表現した作品です。「雨が降らなかったら、虹だって出ない。」兄が降らせてくれた雨が上がった。自分の役目は、この雨上がりの空に虹をかけることなのだ。
ところで、「No Rain,No Rainbow」この言葉は、いろいろな歌に歌詞の一部として入っていたりしますが、ハワイのことわざのようです。ハワイの人々は、つらいことがあるとよく口にされるとありました。「つらいことの後には、きっと良いことがあるはずだよ!」という励ましの意味があるそうです。
なお、この作品は、読書感想画中央コンクールを検索いただきますと見ることができます。
過日のことですが、お休みの日にポツンと学校におりましたら、お昼頃、ある先生が、「すでに食べていたらご免なさい。」と言いながら、お弁当などの差し入れを持ってきてくれました。彼女の感性とは比べる余地もありませんが、いいお天気の中、虹がでました。
ではでは、今週も、明るく楽しく美しく!!