校長挨拶

校長 谷本 正郎

 

愛媛県立今治工業高等学校ホームページをご覧いただきありがとうございます。

昭和17年の創立以来、歴史を刻み、地域や産業界を支える卒業生を数多く輩出してまいりました本校は、今年度、『創立80周年プラス ONE』を迎え、新たな一歩を踏み出す伝統ある工業高校です。現在、「機械造船科」「電気科」「情報技術科」「環境化学科」「繊維デザイン科」の五つの魅力的で特色ある学科を有しております。

本校では、「真理の探究」「勤労の尊重」「責任の完遂」を校訓とし、【「ものづくりから人づくりへ」-いい汗をかこう-】という目標の下、教育活動を行っております。生徒一人一人が、のバランスのとれた人間として成長できることを目指し、教職員と生徒が一丸となって、充実した教育活動を積み重ね、未来の地域や産業界を支えることができる「専門的職業人」の育成に、日々、邁進しております。

ホームページでは、学習状況、工業教育の取組、学校行事、部活動などについて広く情報を発信していきます。また、「校長室より」でも、思いや取組などを少しずつ掲載させていただきますので、ご覧いただければ幸甚でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

ブログ

「県総体表彰と四国大会壮行会」

2023年6月15日 14時37分

先日行われた愛媛県高等学校総合体育大会では、今治工業高校から14種目134名の選手の皆さんが出場し、どの競技においても溌剌とした全力プレーで「今工魂」あふれる競技ができたと思います。特にボート部のシングルスカルでの優勝、レスリング部の個人対抗戦2階級での優勝、ソフトテニス個人での3位入賞により、北海道インターハイへの出場権を獲得しました。おめでとうございます。県総体に出場した皆さんそれぞれにとって、今までで最高の試合ができたのではないでしょうか。素晴らしい県総体でした。

 

また、本日(6月15日)の壮行会では、四国大会に出場する陸上競技部、ソフトテニス部、柔道部、弓道部、ボート部、レスリング部の6つの部の選手の皆さんに激励の言葉を述べることができました。ステージ一杯に並んだ選手の皆さんを見て、今年の活躍の凄さを再び感じ、誇りに思います。ぜひ、今週末の四国大会でも四国の頂点を目指し、存分に全力を尽くし、成果を上げてください。全校生徒をはじめ、今工ファミリーが皆さんを応援しています。選手の皆さんの健闘をお祈りします。「頑張れ、今工」

県総体に向けて

2023年6月1日 10時37分

いよいよ第77回愛媛県高等学校総合体育大会が、明日の6月2日(金)から開催されます。今治工業高校から出場する14種目134名の選手の皆さん、出場おめでとうございます。これまでコロナ禍で思うように練習ができないこともありましたが、日々の練習を重ね、すべての部活動が東予予選を見事に勝ち抜き、昨年の参加者数を上回る今工選手団が今年こうして晴れやかに県総体でプレーできることを、皆さんと喜びたいと思います。

明日の総合開会式では、今工選手団を代表して10名の皆さんが堂々と行進してくれます。各競技会場では、基本的には応援や観客の制限は設けず、種目ごとに基本的な感染対策を講じて県総体が開催されます。選手の皆さんがこれまで困難な状況の中でも、仲間を信じ、共に励まし合い、力を合わせて日々一生懸命練習に取り組んできたことに敬意を表します。どうか、思い切りはつらつとしたプレーをしてください。

県総体のスローガンは「舞い上がれ 不撓不屈の愛媛魂」です。揺るがない意志と、どんな逆境にも屈しない強い心を持ち、最後まであきらめずに戦い抜く熱いプレーを期待しています。そして、大会独特の緊張感も楽しんでください。県総体という舞台でしか味わえない体験が待っています。県総体で競技できる喜びを感じながら、これまで積み重ねてきた努力の成果を存分に発揮してください。心からエールを送ります。

残された時間は少ないですが、試合までにできる準備をしっかりと整え、自分自身の最高のパフォーマンスを期待しています。今年は今工80プラスONEの年です。出場される皆さんすべてがプラスONE以上の素晴らしい成果を残して欲しいです。そして、インターハイ・北海道総体への出場を勝ち取ってください。愛媛魂・今工魂あふれる素晴らしい県総体になることを心から期待し、応援しています。

最後に、これまで皆さんが支え応援してくださったチームの仲間、監督やコーチの先生方、学校の仲間、そして保護者の方々に対して、感謝の気持ちを大切にして大会に挑んで欲しいと思います。皆さんは今治工業の代表です。会場には行けなくとも、全校生徒をはじめ今工ファミリーが皆さんを応援しています。

思い切り、悔いの残らないように全力を尽くし、自分の力を発揮してきてください。選手の皆さんの健闘をお祈りします。「頑張れ今工」

「80周年プラスONE」の年に

2023年4月28日 17時07分

今治工業高校は、昨年度、創立80周年を終え、今年度は、80周年プラスONEの新たな一歩を踏み出す年です。また新型コロナウィルス感染症も落ち着きを見せており、アフターコロナの年になることを願っています。この3年の間、我慢した事や、十分やれなかった事を、今年は皆さんと一緒に取り戻し、溌剌と活動していきましょう。体育館玄関前の横断幕も付け換えました。校訓である「真理の探求」「勤労の尊重」「責任の完遂」、努力目標である「ものづくりから人づくりへ いい汗をかこう」を改め掲げています。今工生の進むべき方向を示している言葉として、改めて共有してほしいと思います。

高校3年間は、長いようですが、目標をもたず、何気なく過ごしているとあっという間に立ってしまいます。一度しかないこの学年において、皆さんは何に取り組みますか。高校の間に、しっかりと成長を遂げ、将来、地域や産業界で活躍できる人材となり、豊かな人生を送るために、しっかりと成長してほしいと思います。すべての実践において何かを成し遂げようとするとき、目標を持つことから始まります。自分自身の目標を定め、それに向かって日々の鍛錬を積み重ねてください。その過程で壁にあたりますが、壁を乗り越えるために、皆さん自身の努力とアイデア、そして仲間や先生方の助けを得て、前に進み、目標に到達していきましょう。

今工ファミリーの皆さんにとっても「プラスONE」となる取組を積み上げ、さらなる成長と飛躍の年となることを願っています。

卒業おめでとう

2023年3月1日 17時05分

今治工業高校卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。

皆さんの今治工業で過ごした高校生活を振り返ると、様々な経験や思い出が心に刻まれていると思います。皆さんの高校生活は、入学以来今日まで、新型コロナウイルス感染症の影響を受けつづけた日々でした。様々な制約の中、その都度冷静に状況を受け止め、やるべきことを理解し、辛いことにも耐えながら、乗り越えることで成長を遂げてくれました。コロナ禍で様々な活動を通して得た経験が、必ず今後の人生の糧となり、豊かな人生に役立つことを信じています。

本校創立80周年のテーマ「躍進の時 未来につなぐ今工魂」のごとく、今、輝かしい未来に胸を躍らせ、卒業という次の舞台へのスタートに立つ皆さんのこれまでのひたむきな努力に対し、心からの敬意と賛辞を、そしてエールを送ります。

皆さんがこれから踏み出す社会は、想像もできないことが起こり、凄まじいスピードで変化する社会だと思います。複雑に絡み合う正解のない問題解決のため、全く新しいテクノロジーが必要となり、生き方そのものを変えてしまうかもしれません。人工知能やロボットの技術開発、物流へのドローン活用など人に代わるテクノロジーが生み出されていきます。しかし、どのような課題に、どんなテクノロジーを生かすのかを考え、新たな価値を生み出していくことは、人間が担う役割だと考えます。また、議論や協働によって、他者との知識や価値観を共有することで、新しいアイデアを育て、イノベーションを起こすことも人間が担える仕事だと思います。皆さんには、選んだ仕事をまず好きになり、これからも必要な知識・技術を探求し続け、その先にある様々な技術革新や社会の変化にも柔軟に対応できる力を身に付けてほしいと思います。皆さんが就くどの仕事や生活の中にも、これからの新たな社会を構築する技術が開発され、活用されていくはずです。そしてそれは、「人に優しく」「人を幸せにする」取組に必ず触れ、皆さんは、その一端を担う「しごと」を任されると思います。幸せな未来を築くために、一人の人間として「何ができるか」を考えて行動できる人材となり、活躍されることを心より期待しています。

最後に誇りと自信を胸に、感謝の気持ちを忘れず、いつも笑顔で前に進んでいける皆さんは、私たち今工ファミリーの誇りです。皆さんの輝かしい人生を応援しています。

卒業する150名のご健康とお幸せをお祈りいたします。

弓道 国体日本一の快挙に思う

2022年9月16日 17時00分

とちぎ国体に弓道競技遠的(会期前競技)で、本校の元岡さんが、愛媛県の少年男子チームの一員として参加され見事優勝を果たし日本一に輝きました。少年男子の遠的の優勝は、20年ぶりの快挙であり、今工ファミリーにとっても大きな喜びであり、大変勇気づけられました。また、10月1日から始まる「いちご一会とちぎ国体」へ愛媛県選手団にも活躍にも弾みをつけられる結果を残してくれたと思います。(今工からは、レスリング・ボート・サッカーに出場します。)

今回の少年男子チームに選出されたメンバーは、インターハイに出場された東予高校と県総体で惜しくも2位であった今治工業の選手たちであり、これまで様々な大会で、ライバル校として競い合う中で、お互いにに苦楽を味わいながらここまで進んできました。くしくも同じ工業を学ぶ東予地域の高校で国体チームを組むことができ、一つのチームとして優勝できたことが素晴らしいと思います。国体でも一試合ごとに不調の選手を他の選手が助けながら勝ち進み、一貫して不調を補い合うチームワークが光ったと聞いています。本当におめでとう。

学校の普段の取組の先に、日本一になる可能性を持つ生徒がいることの証明であり、特別なことではなく、日々の鍛錬や小さな課題解決の継続と、いくつもの大会での経験を乗り終えていくうちに、見えてきた高みだと思います。簡単に成し遂げられるものではなく、日常の鍛錬の賜物です。今工では、このような様々なチャレンジをしている生徒が多くいます。過去にもたくさんの日本一を成し遂げています。日常の取組を大切にし、昨日よりも今日、今日よりも明日へ、少しずつ自分の壁を乗り越えることで、それぞれの高みに辿り着けると信じています。「自分たちもできる」という思いを強くし、それぞれの高みに向かって日々元気に努力していきましょう。

第2学期のはじめに

2022年8月31日 17時00分

この夏、新型コロナウィルス感染症は、オミクロン株のBA.5が猛威をふるい、愛媛県の一日の新規感染数が3,000人を超えるなど、県内および全国的にもこれまでにない感染拡大の状況となりました。8月23日から県独自の警戒レベルが「特別警戒期間」の「BA.5医療危機宣言」に引き上げられました。夏休みも様々な制限がありその影響を受ける中で、今、すべき活動を進めてきました。特に四国インターハイでは、多くの生徒の皆さんが補助員やボランティアとして汗を流し、全国の高校生アスリートのため大会の成功に貢献してくれました。特に今工生は、与えられた任務を遂行することに加え、率先して行動ができると、あらゆる方に褒めてもらいました。大変うれしい気持ちになりました。この数年間、四国インターハイのためのプレイベントへの参加やカウントダウン企画への取組など、多くの高校生のおかげで成功したインターハイだったと思います。

さて2学期が始まりました。どの学年においてもど真ん中の学期です。腰を据えて、じっくりと勉学や技術の習得に励んでください。日々の取組を大切にしながら一つ一つ経験を積み重ねて、大きな成長と成果を勝ち取っていきましょう。

3年生の皆さん、自分の将来の進路を決定する時がきました。できる準備をしっかりとし、進路決定に向けて全力で頑張ってほしいと思います。

1・2年生の皆さんもこの機会に、将来こうなりたい、こんな人になりたいという理想の自分の姿を日ごろからイメージし、身近な目標を定め、その達成のために日々の努力を積み重ねることができる人となりましょう。

新型コロナウィルスは、気の緩みや行動の隙間につけ込んできます。新学期を迎えるにあたり、今一度細心の注意を払い、一人一人が感染症対策を強め、人と接触する機会を減らす自らの行動制限をお願いします。ただし、今、戦っているのはウィルスです。感染症に関する差別や誹謗中傷など、心ない言動はしないことも改めてお願いをします。学期のはじめは誰しも不安や悩みが増えます。そんな時は一人で抱えず、周りの人に話を聞いてもらうだけでも心が晴れることもあります。人との距離は保ちながら心はしっかり寄り添って2学期も今工ファミリーの皆さんが元気で生き生きと活動する姿を見せてください。

体育館前に創立80周年のテーマ「躍進の時 未来につなぐ今工魂」の横断幕が掲げられました。このテーマのごとく、今工生として、皆さんそれぞれが明るい未来に向けて成長できる学期になることを期待しています。

躍動の青い力四国総体2022が開幕

2022年7月23日 17時00分

いよいよ「躍動の青い力四国総体2022」が開幕します。「燃え上がれ われらの闘志 四国の大地へ」のスローガンの下、高校生の熱い戦いが四国各地で繰り広げられます。今工からは、レスリング部の2名が出場します。高知県での試合となりますが、地元四国での大会のアドバンテージを生かして、全力を出し切って戦ってきてください。今治市では、ソフトテニス競技とボート競技が開催されます。今工からも多くの生徒と先生が役員や補助員として、総体を支えてくれます。全国から集まる同じ世代の高校生アスリートを歓迎し、大会が成功すること、四国が盛り上げることを全力でサポートすることで、皆さんにとっても良い経験となることを期待しています。

私にとっての総体は、昭和55年に「四国路を駆けろ若人意気と熱」のスローガンの下、愛媛県でインターハイが開催されたことです(当時、「ゴーゴー総体」と呼んでいました)。愛媛県総合運動公園の施設は、これに合わせて建設され、陸上競技場で開会式が行われました。私は、当時、松山工業の2年生でサッカー部のゴールキーパーをしていました。チームは強く、県総体で準優勝でしたが、地元開催枠でインターハイに出場できました。開会式では、選手団として行進しました。翌日、松山北高のグランドで1回戦の試合に当時の皇太子殿下・妃殿下(今の上皇陛下・上皇后陛下)に後半からご観戦いただきました。

前半2失点のチームは後半同点に追いつき、延長戦の末、勝利することができました。私はサブのキーパーとしてベンチにおりましたが、地元での開催でなければ、できない体験であり、今でも大切な宝物のような思い出です。

四国総体に出場するすべての選手の皆さん、大会に携わり支えてくださる皆さんにとって、素晴らしい思い出に残る大会となることを心からお祈りしています。

1学期終業式辞から・・・鍛錬に値する道

2022年7月22日 16時55分

1学期終業式を終え、夏休みに入りました。

4月の始業式で皆さんに「志を立てて もって万事の 源となす」、「何事も目標や信念をもつことが大切であり、志を立てること、目標を持つことが、全ての始まりであるという話をしました。

部活動においては、レスリング部のインターハイ、電気部の若年者ものづくり競技大会への出場、写真部の全国高文祭への参加。機械造船部の溶接、環境化学部の化学分析での四国大会出場。6月の県総体や7月の高校野球では、3年生を中心に今工魂のこもった試合ができ、多くの成果と経験を得ることもできました。

また、一方で日々の勉学に励み、優秀な成績をおさめた人、欠席ぜず皆勤を続けている人、高度な資格に合格を果たした人など、それぞれ目標を定め、努力し多くの成果を上げてくれています。

「ものづくり」やスポーツ界の様々なプロが成果を上げたとき、「日々の鍛錬」の成果であるとよく言われます。「鍛錬」という文字は「鍛える」と「錬る」と書きます。

「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす」という言葉もあります。千日(約3年)の稽古で粗削りながらの形ができるが、万日(約30年)の稽古により、さらに繊細な完成度の高い仕上げを目指すということです。

一つの道を究め、技を身に付けるということは、長い年月をかけ日々の努力と経験を積み重ねた先にきめ細やかでしなやかな状態ができ、その結果、鍛錬の賜物として大きな成果を授かることができるのでしょう。何事をなすにも日々の努力を大切にすることの教えです。多くの達人は、鍛錬が苦にならないそうです。もし、我慢の連続で苦痛であれば、自分が極める道は他にあり、それを探すことも大切だと思います。自分とって鍛錬に値する道とは何か、考えてみる機会としてください。

夏休みは自分を見つめ直し、成長に向かうきっかけとなる時です。身近な目標を立てて、有意義な生活を送って下さい。また、心身ともにリフレッシュし、2学期につなげる時でもあります。感染症に付け入られる隙を見せず健康で有意義な夏休みを過ごしてください。

頑張れ、今工ナイン!

2022年7月7日 16時45分

野球部の皆さん、夏の大会がやってきました。

今日、第104回全国高等学校野球選手権大会愛媛県大会の開会式が坊ちゃんスタジアムで行なわれ、甲子園を目指した大会が開幕しました。

選手の皆さんは、毎日、毎日、厳しい練習に励み、コロナ禍においても決してくじけることなく、努力を積み重ねてきました。どうか自分たちがやってきたことを信じて、チーム一丸、全員野球で臨んでください。

今年の全国大会のキャッチフレーズは、「この夏も応援したい君がいる。」です。今年も感染防止のため、生徒の皆さんと球場での応援はできませんが、全校生徒の皆さん・先生方と心を一つにして、この夏の大会に全力を尽くす君たちをこころから応援しています。

今年は今工創立80周年の躍進の年です。今工魂を発揮し、一致団結で、夢へ挑戦しましょう。そして、今まで支えてくださった方々への感謝の気持ちと、仲間と大好きな野球ができる喜びを胸に、この夏、皆さんにとって最高のプレーができることを願っています。

頑張れ、今工ナイン!

1学期末考査を迎えて

2022年6月27日 16時45分

今日から1学期期末考査です。まだ梅雨だというのに、すでに真夏の暑さになっています。期末考査は学期の学びの振り返りであり、学力の定着のために重要なものです。猛暑の中での試験になりますが、体調に気を付けて、しっかり準備をして臨んでください。

3年生はアルバム写真と進路用写真を撮影していました。人生を決める写真ということもあって、一番いい顔で撮影できたと思います。7月からは高校生の求人票が公開となり、いよいよ進路決定に向けて真剣に自分と向き合わなければなりません。夏休みにかけて準備を怠らず、自分が希望する進路先で生き生きと活躍している自分の姿をイメージしながら進路先を決めていければいいなと思います。