市内高等学校等生徒人権委員会交流学習会が開催されました。

2023年12月21日 11時27分

12月20日(水)、本校で開催された令和5年度市内高等学校等生徒人権委員会交流学習会について報告いたします。参加者はビデオを視聴しながら、なぜ部落差別が現在も根強く残り、差別が克服されないのかについて活発な討論が行われました。

討論の中で、「全国水平社創立宣言」から101年が経過した今でも、部落差別が依然として存在する事実に対し、一人ひとりが真剣に向き合う必要があるとの共通認識が生まれました。ビデオに登場した人々は、さまざまな葛藤を抱えながらも、「自分も含めて差別意識がある人に対して、そのまま差別心を抱いたまま生き続けて良いのか」という問いに向き合っていく姿勢を示していました。

また、「カミングアウトされたらどう答えるか」という問いに対し、ビデオでは友人にカミングアウトした高校生が、「一緒に考えていこう」という友人の言葉に支えられたエピソードが紹介され、カミングアウトに対する理解と共感が重要であることが浮き彫りになりました。

この学習会を通じて、参加者は多くの示唆に富んだ経験を得ることができました。最後には、本校人権委員長が「学んだことを各校に持ち帰り、自分にできることを問い続け、一人一人が差別と向き合える存在になるよう努めましょう」と呼びかけ、学習会は幕を閉じました。

IMG_0646