校長室より⑧「1学期終業式辞から・・・・鍛錬に値する道」

2022年7月22日 15時58分
今工点描

 1学期終業式を終え、夏休みに入りました。
 4月の始業式で皆さんに「志を立てて もって万事の 源となす」、「何事も目標や信念をもつことが大切であり、志を立てること、目標を持つことが、全ての始まりであるという話をしました。
部活動においては、レスリング部のインターハイ、電気部の若年者ものづくり競技大会への出場、写真部の全国高文祭への参加。機械造船部の溶接、環境化学部の化学分析での四国大会出場。6月の県総体や7月の高校野球では、3年生を中心に今工魂のこもった試合ができ、多くの成果と経験を得ることもできました。
 また、一方で日々の勉学に励み、優秀な成績をおさめた人、欠席ぜず皆勤を続けている人、高度な資格に合格を果たした人など、それぞれ目標を定め、努力し多くの成果を上げてくれています。
「ものづくり」やスポーツ界の様々なプロが成果を上げたとき、「日々の鍛錬」の成果であるとよく言われます。「鍛錬」という文字は「鍛える」と「錬る」と書きます。
「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす」という言葉もあります。千日(約3年)の稽古で粗削りながらの形ができるが、万日(約30年)の稽古により、さらに繊細な完成度の高い仕上げを目指すということです。
 一つの道を究め、技を身に付けるということは、長い年月をかけ日々の努力と経験を積み重ねた先にきめ細やかでしなやかな状態ができ、その結果、鍛錬の賜物として大きな成果を授かることができるのでしょう。何事をなすにも日々の努力を大切にすることの教えです。多くの達人は、鍛錬が苦にならないそうです。もし、我慢の連続で苦痛であれば、自分が極める道は他にあり、それを探すことも大切だと思います。自分とって鍛錬に値する道とは何か、考えてみる機会としてください。
 夏休みは自分を見つめ直し、成長に向かうきっかけとなる時です。身近な目標を立てて、有意義な生活を送って下さい。また、心身ともにリフレッシュし、2学期につなげる時でもあります。感染症に付け入られる隙を見せず健康で有意義な夏休みを過ごしてください。