寒苦鳥の窓 その㊲【おもいのDNA】
2022年1月24日 10時05分 今日もアクセスいただきまして、ありがとうございます。今日は朝からメジロを見かけ、さわやかな一日の始まりを感じたところです。
さて、先週の土曜日の1時8分に、大きな地震がありました。今治は震度4(後、震度3に修正)でした。学校のことが心配になり、1時間ほど余震などを気にしながら起きていましたが、家の中の様子に安心し、また、規定上、直ちに行動すべき震度ではなかったことからひと眠り。朝、7時半頃に登庁し、状況を確認。登庁すると、すでに環境化学科の先生が来られていたので、科の薬品ビンが倒れてないか確認をお願いしました。私は校内を巡回し、目視で確認。本校は、おかげさまで異常なく、その後、窓越しの温かな日差しを受けて、まったりとした時間を過ごすことができました。
少しお話が長くなりますが、点検で校内を歩いている時に、芸予地震の時のことを思い出しましたので、そのことを少し。芸予地震は大変大きな地震で、今治でも屋根が壊れたりして、その後、屋根瓦がすぐには手に入らない状況にもなり、今治でもしばらく青いビニールシートで屋根を覆った家がところどころあるほどでした。学校のほうは、概ね大丈夫でしたが、実験で使う薬品ビンなどが倒れたり、少し割れたりする被害がありました。
思い出したのは、環境化学科のT先生のことです。当日は、週休日で学校はお休みでした。市内にお住いのT先生、すぐに学校に駆けつけ、実習室の点検確認を行い、後始末までお一人で!当時、科長の私はというと、長浜町(今の大洲市)に帰っており、全く対応ができませんでしたし、そのような状況さえ想定できていませんでした。情けない限りです。しかしもっとかなわないのは、ご自宅が被災していたにもかかわらず、すぐさま学校に・・・。当然しばらくの間、T先生のご自宅の屋根はブルーシートで覆われていました。誰もができることではありませんし、それを求めることでもありませんが、そのお気持ち・姿勢がとても有り難いこととして思い出されましたので。
みなさまの平穏・平安を心からお祈り申し上げます。
ではでは、今週も明るく楽しく軽やかに!