さて、皆さんは 「 」 という言葉を見たり聞いたりして、まず、何を思い浮かべますか?

多くの人は、競走馬や時代劇で登場する馬などを連想するのではないでしょうか。


しかし、ここで紹介するのは 「 在来馬 」 (ザイライバ) と呼ばれる、
その国、またはその地域に昔から生息していた古来の馬です。



在来馬ってどんな馬? 日本在来馬について

ポニーってどういう馬?
 馬ってどういうことに従事されてたの?



在来馬ってどんな馬?


一言で言うなら、非常に貴重な馬です。

サラブレットなどの競走馬などは、さまざまな遺伝子の交配で混血となっていますが、
在来馬の場合、昔の馬の遺伝子を現代まで引き継いでいます。
つまり、遺伝子操作をうけていない純血の馬ということです。

日本には在来馬が、全国各地に8種類生息しています。
その8種類の全ては小柄でポニー(下記のポニーってどういう馬?参照)に属しています。

在来馬は、温厚なため飼育しやすく、力持ちなので昔から農用馬として私たちの暮らしの中で生きてきました。

そんな在来馬は現在、絶滅の危機(野間馬の歴史参照)に瀕しています。各地域が保護活動にあたっています。

野間馬も、一時は県下で6頭を数えるのみの時もありましたが、
今は、「今治市野間馬ハイランド」を中心に保護活動が行われ、現在85頭の野間馬が生息しています。

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日本在来馬について

○北海道和種馬(ほっかいどうわしゅば)
 北海道太平洋岸に多く飼われている体高130cm〜135cm程度の中型馬。ドサンコの愛称で知られている。
○木曽馬(きそうま)
 長野県木曽郡開田村などで飼われている体高135cm〜140cm程度の中型馬。県の天然記念物。
○野間馬(のまうま)
 愛媛県今治市で飼われている体高110cm前後の日本最小の小型馬。市の天然記念物。
○対州馬(たいしゅううま)
 長崎県対馬で飼われている体高125cm前後の小型馬と中型馬の中間。
○御崎馬(みさきうま)
 宮崎県都井岬に自然放牧されている体高130cm〜135cm程度の中型馬。国の天然記念物。
○トカラ馬(とからうま)
 鹿児島県トカラ列島や開聞山麓自然公園などで飼われている体高115cm前後の小型馬。県の天然記念物。
○与那国馬(よなぐにうま)
 日本最西端の与那国島で飼われている体高120cm前後の小型馬。
○宮古馬(みやこうま) 「沖縄県 宮古諸島」
 沖縄県宮古島で飼われている体高125cm前後の小型馬と中型馬の中間。

                                   「野間馬ハイランドまきば館資料より」



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ポニーってどういう馬?


皆さんは、ポニーという言葉を聞いたことがありますよね。
しかし、そのポニーという言葉の意味自体については、あまり耳にしないと思います。

さて、ならばポニーとはどういう意味なんでしょうか?


ポニーとは、馬の種類を示すもので、
足先から肩までの高さが147cm以下
の馬のことをいいます。
(147cm以下の馬全てがポニーに類するわけではありません)

簡単に言えば
小柄な馬ですね。
    そのためか、ポニーは現在ではペットとして飼われることが多いようです。

    写真、オレンジの点線の位置が肩になります。
    皆さんがテレビで良く目にする競走馬に比べると、かなり小さい馬だというのがわかると思います。


    ちなみに体高を測る場合は、足先から「き甲」(きこう)と呼ばれる部分までを調べます。(緑点線)

「なぜ147cmと中途半端なのか?」

実質、中途半端な理由は「cm」という表記にしたからであって、
昔の表記に直すと、馬は「寸」で高さを測られていました。
一寸「3.03cm」ですので、昔の表記に直すと「 147÷3.03=48.51…四捨五入で49 」
つまり、49寸以下の馬をポニーとし、50寸以上をポニーでない通常の馬とされていたと思います。
これなら、中途半端ではなくなりますね。




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馬ってどういうことに従事されてたの?



   ●農耕馬


     昔から農家の人にとって大きな支えだったのが在来馬です。
     元々野生であったためか、粗食でも十分に働いてくれるのです。
     今となっては農業の機械などが発展したため、農用馬の必要性が皆無に等しい状況です。
     それも在来馬の数を減らした原因の一部です。


   ●軍用馬


     軍事に使用される馬。軍用馬は、血統正しい競走馬から選ばれ徴用されます。
     アメリカの騎馬隊が有名ですが、かつては世界各国軍に当たり前に存在しました。
     しかし、今では米軍に歴史的経緯上、騎馬隊という名称が残りっていますが、
     軍パレードなどのセレモニーに駆り出される以外はさほど活躍していません。
     歴史的には、英国やフランスの騎士が乗って戦場に向かったり、中国でも兵士の必需品でした。
     また、日本でも武士のシンボルとして愛用されました。


   ●警察馬


     警察が市内のパトロールの為に使用される馬。
     現在でも一部の国の衛視が使っていますが、日本では明治時代から昭和初期までで、
     それ以降は警察車両に取って代わったので、殆ど無用となってしまいました。
     しかし、警視庁には伝統を重んじる姿勢から、
     交通機動隊の中に騎馬隊を作り、馬を徴用しています。この警視庁騎馬隊の出動回数は
     年間約400回程で、活躍の場は交通安全教育や学童交通整理、各種パレードの交通整理、
     外国大使の信任状捧呈式馬車列警護や皇居前広場をパトロールしたりしています。
     警視庁騎馬隊に所属している馬は全部で14頭、全て雄で、競走馬出身です。
     海外では、ニューヨークやロンドンなどの大都市で使用されています。
     これは、騎乗することにより遠くまで見渡すことができ、威圧感があることと、
     もともと街中に乗馬のための設備がそろっているからです。

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